告知後に励まされた本《おすすめ》
告知後も災難が続いたツレとヨメですが、
その後もお互い体調不良などありながらも、
手術の日程が決まるまで普段通りの日々を過ごしました。
ツレは平日は仕事に出ていました。
しかし長期間の待ち時間というのはどうにも人間を不安にしてしまうものでした。
そこで、私達が励まされた本を紹介させていただきたいと思います!
私の精神状態が無気力な期間が長かったもので(汗)
読みやすい漫画とコミックエッセイ中心となりました。
バガボンド
剣豪・宮本武蔵を主人公とし、戦国末期から江戸時代の転換期、剣の時代の終わりがけを舞台にその青春期を描く。巨大な歴史の転換点で、出世の夢が破れた武蔵が剣士として自己を確立しようともがく様、また巌流島で武蔵と決闘したことで有名な佐々木小次郎を筆頭とする、武蔵と関わる複数の武芸者が描かれている。
バガボンド - Wikipedia
丁度真田丸にハマっていた時期で、その流れで読みやすそうな歴史マンガを手にとってみました。
タイトル「バガボンド」とは、放浪者って意味です。
洗練された描画と、武蔵と小次郎を始めとしたイケメンな登場人物たち(笑)にとにかく癒やされます!
井上先生らしくクスッと笑える場面も。
序盤は勢いと力だけで戦ってきた武蔵ですが、物語が進むに連れ「刀主体の戦い方」をするようになるんです。
うまくいえないのですが、人間は身体の力を抜いて刀が動きたい方向に人間が動かしてあげるというか・・・作中では「ぬたあん」という表現が使われています。それで強くなっていくんです。
私たちも同じで、ぬたあんと生きていくことが楽しく生きることには大切なのかもなぁと(´ `)
特に小次郎登場編の14巻が大好きで、10回くらい読みました(^o^)
自斎と小次郎の親子愛はほんとに胸を打たれます。
ツレがうつになりまして。
「スーパーサラリーマン」だったツレ(作者の夫)がある朝「死にたい」と真顔で言い出した。うつ病だった。売れない漫画家の妻(作者)と共に送る闘病生活を描く。
自殺未遂、症状の改善、悪化などあらゆる出来事を決して固くない絵のタッチで表現するという内容、うつ病を「宇宙カゼ」と呼んだり、抑うつ状態の症状が現れている時に憂鬱をキャッチするアンテナが頭に現れているという独特の描写などがある。75万部を出版する[2]。
ツレヨメという名前とタイトルは本ブログでオマージュさせていただいております。
それくらい尊敬している作家さんの作品です。
コミックエッセイなのでとっても読みやすいです。
「ツレ」を自分たちと重ねながら読んでしまいました。
自律神経失調症にかかった私にも、脊髄腫瘍になった夫にも重なり合います。
家族はどうしたら良いのか?という視点でも描かれておりとても参考になりました!
読んだ後は、肩を抜いて明るい気持ちで病気と向き合えるようになる作品です。
夫が骨肉腫になりました
自転車で転んだ時の痛みだと思っていたら、実は悪性腫瘍だった!
笑いの絶えない仲良し家族を突然襲った父親の病気。大黒柱の緊急事態と必死に立ち向かい、
互いに支えあう家族の姿を明るいタッチで描く人気漫画家のコミック・エッセイ!Amazonより引用
骨肉腫は骨のガンなので、ガン闘病記になります。
重いテーマながらもコミックエッセイなのでとても読みやすいです。
入院費、高額医療費、傷病手当など闘病に役立つお話がいっぱいです。
ツレは非常に低確率ですが悪性の可能性がなくはないので、入院・手術・闘病の一連の流れを知るのも非常に勉強になりました。
あとがき
いかがでしたでしょうか?
今回は私達が告知後に励まされた本を紹介させていただきました。
漫画とコミックエッセイは本当に読みやすいのでおすすめですよ(`・ω・´)
次は、入院中にツレに差し入れした本についても記事にしていきたいと思います!
ご参考になりましたら幸いです。
【3/15追記あり】はじめに
私たちは2015年に結婚したごくごく普通の夫婦です。 2017年3月現在、子供はいません。
2016年9月にツレ(旦那)に脊髄髄内腫瘍が見つかり、2017年2月に手術を行いました。
本ブログは、夫の闘病記録を綴った闘病記になります。
3/15追記ここから———-
2017年3月現在のツレは、手術が無事成功し自宅療養に専念しております。(生きています(`・ω・´))
多少身体に痺れが残っており、自宅でリハビリを続けています。
3/15追記ここまで———-
自己紹介
・旦那(通称:ツレ)
1987年生まれの会社員。経理系の仕事、まじめ。マメ。几帳面。お金大好き。超インドア。
・妻(通称:ヨメ)
1989年生まれの会社員。システム系の仕事、ずぼらすぎてよくツレに突っ込まれる。超インドア。
夫婦のタイプ
二人とも超インドアで、家にいるのが苦にならないタイプです(`・ω・´)
本ブログについて
暗くなりがちな闘病ですが、なるべく前向きにこなすよう心がけてました。 ・入院で役に立ったグッズや、本 ・入院費や保険などのお金のこと についても紹介していきたいと思います。
ヨメ、自律神経失調症になる
ヨメはツレの告知を受ける前から、顧客のクレームや業務量の超過といった職場のストレスにやられていた。
以前からあった不眠症がまずます酷くなり夜は全く眠れず、
躁状態からなのか、ポケモンGoにドはまりして夜な夜な東京の街へ出かけたりしていた。
ツレの告知を受けたことで、将来への備えがあまりにもなさ過ぎた私(たち)は、
もろもろの不安に押しつぶされ、知らないうちにストレスが限界値を突破してしまっていた。
ストレスでおかしくなった私は、毎日が悲しくて悲しくてたまらなくなった。
仕事で少しでもうまくいかないことがあると涙が止まらない。
涙が止まるまで職場を抜け出し、トイレに引き籠るようになった。
時には2時間籠る日もあった。
もう限界だった。
自分は鬱病なのでは?
そう思い、診療内科を受診した。
もともと、喘息で通っていたかかりつけ医が心療内科医であり、症状を相談した。
まず、チェックリストをもとにストレスチェックが行われた。
いつもイライラしている?
イライラしやすい?
将来に希望がもてますか?
そんなチェックだった気がします。
このチェックで私はほど満点をとり、「自律神経失調症」と診断された。
もらった診断書には、「一か月程度の療養を要す」と書かれていた。
その翌日もバタバタと忙しく上司に相談する時間がなかったヨメ。
午後になり、打ち合わせ中に涙が止まらなくなってしまった。
私は、会議室を飛び出した。
しばらくトイレに籠って泣き続けた。
ポケットから鳴り響く会社用のケータイ。
上司が心配して私のことを探してくれていた。
急遽上司と面談する時間をもらい、やっと診断書を差し出すことができた。
ヨメは、翌日から休職することになった。
仕事はすべて、やり残したままだった。
こうしてツレとヨメは二人とも病人になったのだった。
ヨメは、休職後3ヶ月間程は精神的に不安定だったが、
薬や時間、読んだ本やツレが癒やしてくれた。
ツレの手術が近くなってくると介助に専念できるくらいに回復してきた。
手術までの待ち時間はもどかしかったものの、入院の日が近づいてきた。
慶應義塾大学病院にて告知される
慶應義塾大学での初診の際、
「次回は家族を連れてきてね。できれば親御さんも。」
とツレは言われていました。
そのため、再診時から配偶者の私、ヨメも同行することになりました。
実は今までの病院はすべてツレ一人で受診していたのです・・・ごめんよツレ(´;ω;`) 辛かったよね・・・
本当は姑さんも呼ぶべきだったけど、そんなに深刻な告知ではないと思い、端折ってしまいました。
転院履歴をおさらい
おおまかですが、以下が今までの転院履歴です。
8月初旬
近所の神経内科を初診する
メディカルスキャニングセンターの紹介状を受け取る
メディカルスキャニングセンターにてMRIやレントゲンを撮る
8月中旬
近所の神経内科を再診する
日本大学病院の紹介状を受け取る
日本大学病院を初診する
慶應義塾大学病院の紹介状を受け取る
9月中旬
慶應義塾大学病院を初診する
9月下旬
慶應義塾大学病院にて告知される
では、慶大病院にて告知された内容です。
病名
脊髄腫瘍(脊髄髄内腫瘍)
病気については、大学病院の公式サイトに詳細が載っています。 kompas.hosp.keio.ac.jp
腫瘍の状況
横から見た腫瘍
中央に座薬のように白く写っているのがすべて腫瘍です。
うなじから首にかけて、大きさは縦に10センチ程度。
より頭に近い部分、頸髄にも少し達しています。
すべてきれいに脊髄の中にできており、
手術は脊髄を切り開いて、さけるチーズのようにとっていくのだと説明がありました。
よくもまぁ、こんなにも育て上げたものです(´;ω;`)
医師からの説明をかいつまんで
混乱した状態でやっとこさ引き出した情報ですが・・・
質問を整理する余裕もありませんでした。
腫瘍は良性か悪性か?
脊髄の中にできる腫瘍は良性の場合が多い。
今回もおそらく良性だと思われるが、腫瘍をとってみてから検査してみないと確定できない。
悪性の可能性もゼロではない。
事前の検査で良性か悪性かわからないのか?
この病気の場合、事前の検査はしない。
開いてみないとわからない。
(理由は詳しくはわかりませんでした。おそらく脊髄の中なので、検査であろうと傷つけるようなことはできない、ということなんでしょうかねぇ・・・)
腫瘍の原因は何?
おそらく先天性のもの。
小さい時から種があり、年々成長しここまで大きくなった。
大きくなったことで神経が圧迫され前兆の症状がでたと思われる。
後遺症は残るか?
神経の中を切り開いて腫瘍をとるため、神経が傷つき何らかの後遺症が残る可能性がある。
神経と腫瘍の癒着が激しい場合腫瘍を取りきれない可能性もあるし、その場合は手術が複数回になる可能性もある。
それは開いてみないとわからない。
手術はいつになる?
現在、手足が麻痺するなどの症状が出ていないため、症状は経度といえる。
そのため手術の緊急度は低いといえるが、摘出しないと身体に悪影響がでることは間違いない。
慶大は全国から手術待ちの患者が集まるため、緊急度からすると手術は半年で順番が回ってくると思う。
以上、医師からの病気の説明でした。
説明をききながら、私は涙が止まらなくなってしまいました。
この時は、未来を悲観したというよりも・・・
びっくりして、一人でプレ告知や検査を受けていたツレに申し訳ない気持ちだったのです・・・